2020年3月4日、アメリカ食品医薬品局(FDA)よりモンテルカストの副作用でブラックボックス警告を発表しました。ブラックボックス警告は、米国処方箋医薬品のリスクの可能性についてラベルに記載される警告文の1つで、医学的に深刻な、時には生命に関わる副作用を引き起こすリスクを伴うことを示します。警告の文面が黒枠で囲まれることからこうよばれています。FDAによるラベル変更要請の中で、最も強い警告にあたります。(参考URLは下記)


内容はモンテルカストの自殺念慮および行動などの精神症状を含む副作用についての警告です。
先日、門前の医師に教えてもらって初めて知りました・・・
添付文書にも以前より記載があったんですね。勉強になりました。

本剤との因果関係は明らかではないが、うつ病、自殺念慮、自殺及び攻撃的行動を含む精神症状が報告されているので、患者の状態を十分に観察すること。(「その他の注意」の項参照)

添付文書より抜粋
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4490026C1021_1_24/?view=frame&style=SGML&lang=ja
 

医療関係者が自殺念慮に対する副作用についてあまり意識していないと思われることから、あえて強く警告したのではないかという経緯もあるようです。
疾患の症状が軽度で他の薬で適切に治療されている場合モンテルカストを使用する必要がないともされており、
代わりの薬があるならそちらを使用するようにとのことですかね。日本ではどうなんでしょうか。
じゃープランルカストに変更となるかもしれませんが、プランルカストは欧米で発売されておらず、使用経験がないみたいです。そのため、プランルカストなら全く問題ないということでもなく難しいなと思いました。
比較的高頻度に処方されている薬だからこそ、注意事項に記載があっても見逃しがちだなと感じました。
改めて添付文書をしっかり見たいなと思っています。



参考URL
https://label-online.jp/fda%E3%81%8C%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E8%96%AC%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E8%AD%A6%E5%91%8A%E3%82%92%E3%83%9C/


https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/matsumoto/202003/564822.html

http://www.tokieda-cl.com/blog/2020/05/post-19-1492162.html

https://薬局お茶の水.jp/archives/3285

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