アメリカにおける薬学実習
長文になるが、日本とアメリカの両方で臨床実習を経験したので、その経験を少し書こうと思う。
まず、実習におけるシラバスや到達目標は日米どちらも似たようなものなのに、システムや教育方法が根本的に異なる。
例を挙げればキリがないが、とにかく、アメリカの薬学生はアウトプットが多い。6週間を1ローテーションとする実習中に、大体1-2回のプレゼンの機会が与えられる。内容は患者症例検討や、特定の病態(疫学、診断から治療、フォローアップまでカバー)や特定の薬剤に関するもの、ジャーナルクラブが主である。薬剤師や他の薬学生向けにプレゼンを行うことがほとんどだが、時には医師やレジデントにも行う。
感染症科や循環器科などの病棟を持つようなローテーションでは、学生は特定の患者もしくは病棟を担当し、自分の担当患者について、治療法やフォローアップは適当か、また適当であるならその根拠は何か、追加すべき検査、変更すべき薬剤はないかなど、毎日指導薬剤師と話し合う。持参役の聞き取りや服薬指導は、学生のみでできるため、指導薬剤師に言われる前に済ませておく。
その他、Topic discussionでは、病態や治療法について学生が理解した内容を指導薬剤師と週に1-2回程度議論する。病態の基礎的な知識をはじめ、使用する第一選択の薬剤は何か、作用機序、副作用、注意点、モニタリング項目など、事細かに質問されるため、準備にかなりの時間を要する。
また、マネジメントを学ぶ実習では、管理職クラスの薬剤師につき、様々な会議に同行し、議事録作成や、会議でのプレゼン資料作りを任される。
薬局に関しては、レジをしないことを除けば、ほぼ全ての事を学生にも課される。
もちろん、実習期間の長さが全く異なるせいでもあるが、総じて、"練習量"が日本に比べて圧倒的に多い。日本では、学生はオブザーバーのような扱いであるが、アメリカでは学生はすでにプロフェッショナルなのである。
今現在の日本の薬学実習がどのようなものなのか、分かりかねるが、学生には自分はプロフェッショナルであるという意識を持って臨んで欲しいし、指導薬剤師もそのように学生を扱って欲しい。
まず、実習におけるシラバスや到達目標は日米どちらも似たようなものなのに、システムや教育方法が根本的に異なる。
例を挙げればキリがないが、とにかく、アメリカの薬学生はアウトプットが多い。6週間を1ローテーションとする実習中に、大体1-2回のプレゼンの機会が与えられる。内容は患者症例検討や、特定の病態(疫学、診断から治療、フォローアップまでカバー)や特定の薬剤に関するもの、ジャーナルクラブが主である。薬剤師や他の薬学生向けにプレゼンを行うことがほとんどだが、時には医師やレジデントにも行う。
感染症科や循環器科などの病棟を持つようなローテーションでは、学生は特定の患者もしくは病棟を担当し、自分の担当患者について、治療法やフォローアップは適当か、また適当であるならその根拠は何か、追加すべき検査、変更すべき薬剤はないかなど、毎日指導薬剤師と話し合う。持参役の聞き取りや服薬指導は、学生のみでできるため、指導薬剤師に言われる前に済ませておく。
その他、Topic discussionでは、病態や治療法について学生が理解した内容を指導薬剤師と週に1-2回程度議論する。病態の基礎的な知識をはじめ、使用する第一選択の薬剤は何か、作用機序、副作用、注意点、モニタリング項目など、事細かに質問されるため、準備にかなりの時間を要する。
また、マネジメントを学ぶ実習では、管理職クラスの薬剤師につき、様々な会議に同行し、議事録作成や、会議でのプレゼン資料作りを任される。
薬局に関しては、レジをしないことを除けば、ほぼ全ての事を学生にも課される。
もちろん、実習期間の長さが全く異なるせいでもあるが、総じて、"練習量"が日本に比べて圧倒的に多い。日本では、学生はオブザーバーのような扱いであるが、アメリカでは学生はすでにプロフェッショナルなのである。
今現在の日本の薬学実習がどのようなものなのか、分かりかねるが、学生には自分はプロフェッショナルであるという意識を持って臨んで欲しいし、指導薬剤師もそのように学生を扱って欲しい。
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