トピロリック錠について、薬局で勉強会をしました。

トピロリック錠
富士薬品
2013年販売開始

・フェブリクで心血管死(一番多かったのは心突然死)がFDAから発表があったが、トピロリックは今のところ懸念なし

いちおトピロリックはフェブリクと類似薬のため、注意喚起となっている

アメリカではフェブリクは第二選択




・尿酸値が高いほど腎障害、アルブミン尿、慢性腎臓病の発症率も高くなる

・尿酸値が高いと合併症が起こりやすい。特に高血圧は高尿酸血症だと1.4倍なりやすい

・抗尿酸血症だと血管内皮障害おこりやすい。
血管内皮障害のルートが2つ
①血管内皮細胞に尿酸が取り込まれて血管内皮障害おこす②尿酸生成酵素XORもNOをつくるので、血管内皮障害おこる

血管内皮障害=動脈硬化などを引き起こす

・尿酸値の1日の変動
1日の変動は大きい
夜間から早朝にあがりやすいため、早朝の血管内皮障害が起こりやすい
1日2回、特に夜もしっかり服用する方が尿酸値上昇が抑えられる

1日1回服用の薬は8時間後には尿酸値の上昇が見られる
→1日2回だと上昇なく尿酸値おさえられる

1日1回だと、1日の尿酸値に変動有りのため
痛風発作起きやすいのでは?と考えられる

・尿酸生成抑制剤3剤あり、XOR阻害作用機序は異なる

①トピロリック
アロプリノール+フェブリク
ハイブリッド型

②フェブリク
酵素ではなく、鍵穴を指す感じで阻害作用

③アロプリノール
酵素中心に共有結合で作用示す


この違いからトピロリックが一番阻害作用強い
アロプリが一番弱い

・代謝排泄
アロプリノール
肝代謝で、活性型になる
腎臓100%排泄
腎障害ある方は100mgまでの投与に制限あり

トピロリック
肝臓で代謝され不活化
尿中未変化体の排泄率0.1%
腎障害中程度の方でも通常量使える

第三相試験にて
トピロリック
プラセボにくらべて
尿アルブミン尿を33%低下
腎臓に優しい

トピロリックは、
初期用量20mgを1日2回(40mg/日)
→2週間間隔に40mg、60mgへ増量し、60mg(120mg/日)が維持量
効果不十分のときは80mgに増量


DI
禁忌
過敏症
メルカトプリンとアザチオプリン投与中

併用注意
ワーファリン
テオフィリン
ビダラビン
シダノシン

副作用
肝機能障害
多形紅斑


・海外で、心血管疾患有する患者6000例をフェブリクと比較
心血管死の中で心突然死が多かった。
トピロリックも類薬のためいちお注意喚起

・トピロリック
4600れいをもとに新血管イベントは0.79%でした



・ユリスとトピロリックの使い分け

ユリス→肥満の方
肥満の方は、インスリン抵抗性あるため近位尿細管URAT1活性化され、尿酸の吸収上昇

ユリスは再吸収阻害のためユリスがおすすめ


トピロリック→高年齢、または腎機能悪い方

・薬価的にはフェブリクと同じくらい

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